【IDEOS】 ColdFusionX (CyanogenMod 9) 紹介

ColdFusionX_Home.png Gingerbreadが終わり、時代はIceCream Sandwichへ……
FroyoのIDEOSは完全に時代遅れになったかといえば、そうではありません。

CyanogenMod 9とは、Android 4.0.4 IceCream Sandwichをベースとした巨大カスタムROMプロジェクトです。
Androidに不満を持つ人々がどんどんソースコードレベルで改良点を書き換えているもので、公式とは比べ物にならないくらい使いやすく、設定項目も豊富です。
もともとNexus, HTC, Sony Ericsson, Motorola, SAMSUNGなどの有名端末向けのプロジェクトですが、CyanogenMod 7.2 RC1より、遂にHuawei U8150 IDEOSが正式にサポートされることになりました。

今回ご紹介するのは、IDEOS向けビルドに尽力してきた有志のtilal6991氏によるビルドです。
彼は2011年初頭にCyanogenModの移植を開始したmarcnvidic氏を引き継ぎ、Ideos Dev Teamの一員としてIDEOS開発に火を点けた第一人者です。
15歳でこの技術とは恐るべきものですね。

なお、私がこれを改悪しているプロジェクト、LFGideos ICSもご覧ください。

特徴

Android 4.0.4 IceCream Sandwichベース
  • タブレット向けのAndroid 3.x Honeycombの各機能が解禁されました。
  • ユーザーインターフェイスが一新されました。
  • 標準システムアプリが一新されました。
  • スペルチェック機能やデータ通信量計測など細かな機能が多数搭載されました。
  • その他多数の更新があります。
CyanogenMod 9 Nightlyベース
  • 世界各国の様々なAPN(国内だとdocomoとSoftBank)が登録されている。
  • 通知領域に、WiFiやGPSなどの設定を変更できる電源ウィジェットが配置されている。
  • ロック画面の解除方法を複数から選択できる。
  • Google Public DNSを利用している。
  • オープンソースのアプリのみを使用していて、Google Appsを同梱していない。
  • その他インターフェイスやパフォーマンスなどに関わる多数のカスタマイズが可能。

導入によるメリット

  • 最新のOSを使用することができる。

これが最大のメリットです。
世界最新のAndroid 4.0.4 Ice Cream Sandwichの全機能を惜しみなく使うことができます。

  • CyanogenModの独自機能を使うことができる。

ColdFusionX_Notify.png 通知領域の電源ウィジェットをはじめとした便利な機能が豊富にそろっています。
世界中の有志ユーザーが集まって作っているので、細かいところの配慮も行き届いたユーザー目線の便利な機能ばかりです。

既知の問題

Huawei製のROMではなくCyanogenModのソースコードをビルドしたものなので、いくつか注意点があります。

  • 音量を66%以上にすると音割れする。(次回修正予定)
  • Wi-Fi ネットワークをスキャンできない。(ON/OFFにて代替可能)
  • 標準ブラウザでマルチタッチが有効になっていない。
  • ギャラリーで画像が表示できない。
  • ライブ壁紙が動作しない。(GPUが存在しないため厳しい)
  • 動画のH/W再生が動作しない。
  • 動画撮影が正常に行えない。
  • Wi-Fi テザリングに対応していない(別途アプリの導入で代用可能)。
  • adbやDDMSのような開発デバッグツールで、シリアル番号が”?”と表示されてしまう。
  • WiFiのMACアドレスが読み込めない。(現在は静的に設定)
  • FMラジオが動作しない。(おそらく修正されることはない)

導入方法

導入時に/dataは初期化されませんが、初期化が必要なのでTitanium Backupなどで事前にバックアップを取っておきましょう。

  1. コチラの紹介記事を参考に、最新版のClockworkMod Recoveryを導入します。(導入済みの場合はスルー)
  2. フォーラムからアップデータをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
  3. フォーラムからGAppsをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
  4. ClockworkMod Recoveryを開きます。
  5. “wipe data/factory reset”にて、/dataを初期化します。(アップグレードもサポートされていますが、バグが残る可能性があるので推奨します)
  6. “mounts and storage” → “format /system”にて、/systemを初期化します。
  7. “install zip from sdcard”→”choose zip from sdcard”にて、転送した”update-cm-9-20120523-SNAPSHOT-u8150-ColdFusionX-tilal6991-signed.zip”を選択し、決定します。
  8. 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
  9. “install zip from sdcard”→”choose zip from sdcard”にて、転送した”gapps-ics-20120429-signed.zip”を選択し、決定します。
  10. 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
  11. 終了したら、”reboot system now”で再起動します。
  12. 初回起動にはとても時間がかかるので先程の紅茶でも飲んで優雅に待ちましょう。
  13. 無事に起動したら成功です。快適なCyanogenModライフをお楽しみください。

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