【IDEOS】 CyanogenMod 7.2 RC3+ 紹介

CyanogenMod7.2RC1.pngGingerbreadが終わり、時代はIceCream Sandwichへ……
FroyoのIDEOSは完全に時代遅れになったかといえば、そうではありません。

CyanogenMod 7.2とは、Android 2.3.7 Gingerbreadをベースとした巨大カスタムROMプロジェクトです。
Androidに不満を持つ人々がどんどんソースコードレベルで改良点を書き換えているもので、公式とは比べ物にならないくらい使いやすく、設定項目も豊富です。
もともとNexus, HTC, Sony Ericsson, Motorola, SAMSUNGなどの有名端末向けのプロジェクトですが、CyanogenMod 7.2 RC1より、遂にHuawei U8150 IDEOSが正式にサポートされることになりました。

今回ご紹介するのは、IDEOS向けビルドに尽力してきた有志のaorth氏によるビルドです。
彼は2011年初頭にCyanogenModの移植を開始したmarcnvidic氏や、それを引き継いだIdeos Dev Teamのtilal6991氏の流れを汲んだ、IDEOS開発の第一人者です。

なお、私がこれを改悪しているプロジェクト、”LFGideos GB“もご覧ください。

特徴

Android 2.3.7 Gingerbreadベース
  • テキスト選択が簡単になりました。
  • 黒基調の落ち着いたテーマとなりました。
  • アプリケーションの管理が強化されました。
  • その他多数の更新があります。
CyanogenMod 7.2 RC3ベース
  • 世界各国の様々なAPN(国内だとdocomoとSoftBank)が登録されている。
  • 通知領域に、WiFiやGPSなどの設定を変更できる電源ウィジェットが配置されている。
  • ロック画面の解除方法を複数から選択できる。
  • Google Public DNSを利用している。
  • オープンソースのアプリのみを使用していて、Google Appsを同梱していない。
  • その他インターフェイスやパフォーマンスなどに関わる多数のカスタマイズが可能。

導入によるメリット

  • 新しいOSを使用することができる。

これが最大のメリットです。
Android 2.3.x Gingerbreadは世界中で最も使用されており、Galaxy NexusやAQUOS PHONE 104SHを除けば国内最新です。
その全機能を惜しみなく使うことができます。

  • CyanogenModの独自機能を使うことができる。

CM7PowerWidgets.png通知領域の電源ウィジェットをはじめとした便利な機能が豊富にそろっています。
世界中の有志ユーザーが集まって作っているので、細かいところの配慮も行き届いたユーザー目線の便利な機能ばかりです。

既知の問題

Huawei製のROMではなくCyanogenModのソースコードをビルドしたものなので、いくつか注意点があります。

  • adbやDDMSのような開発デバッグツールで、シリアル番号が”????????????”と表示されてしまう。(後述のWiFiのMACアドレス問題にも関連)

実害はありません。

  • WiFiのMACアドレスが読み込めない。

現在は静的に設定されています。

  • FMラジオが動作しない。

おそらく修正されることはないとされています。

  • バッテリーの消費が少し多い

場合によってはとても多くなってしまいます。

  • CPU周波数のオーバークロックがU8150の標準カーネルに比べて不安定。

U8160のカーネルソースを使用しているためです。

  • カメラが2メガピクセル以上で撮影できない。

ハードウェア的に2メガピクセルが上限だという説があります。

導入方法

導入時に/dataは初期化されませんが、初期化が必要なのでTitanium Backupなどで事前にバックアップを取っておきましょう。

  1. コチラの紹介記事を参考に、最新版のClockworkMod Recoveryを導入します。(導入済みの場合はスルー)
  2. フォーラムからアップデータをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
  3. CyanogenMod WikiからGAppsをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
  4. ClockworkMod Recoveryを開きます。
  5. “wipe data/factory reset”にて、/dataを初期化します。(CyanogenMod 7.xからのアップデートだと実行しなくても動きますが、バグが残る可能性があるので推奨します)
  6. “mounts and storage” → “format /system”にて、/systemを初期化します。
  7. “install zip from sdcard”→”choose zip from sdcard”にて、転送した”cm-7-20120611-NIGHTLY-u8150.zip”を選択し、決定します。
  8. 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
  9. “install zip from sdcard”→”choose zip from sdcard”にて、転送した”gapps-gb-20110828-signed.zip”を選択し、決定します。
  10. 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
  11. 終了したら、”reboot system now”で再起動します。
  12. 初回起動にはとても時間がかかるので先程の紅茶でも飲んで優雅に待ちましょう。
  13. 無事に起動したら成功です。快適なCyanogenModライフをお楽しみください。

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