【Win8】 Windows 8 Consumer Preview レビュー

Windows 8 Consumer Preview.png私がWindows 8 Consumer Previewを試用し始めてから5日が経ちました。
とても安定しており、いつの間にかすっかりメイン環境となってしまいました。
そこで私がWindows 8 Consumer Previewについて感じたことを書いておきます。

UIの破綻
最初に感じたのは、UIの破綻です。

まず、ログイン画面を表示できませんでした。
起動時にはまずロック画面が表示されるので、画面を上方向にスライドさせるか、何かキーボードをタイプしなければならないのです。
しかし、画面上には全くその旨が書いてありません。

次に、Metro UIの設定を変更していると、突如コントロールパネルに飛ばされました。
また逆に、コントロールパネルで設定を変更していると、突如Metro UIへ飛ばされました。
双方を行ったり来たりになるこのUIは分かり難いだけでなく、とても使いづらいです。
Win8_Start.png
そして、スタート画面からアプリを呼び出すのにも苦労しました。
“すべてのアプリ”ボタンがなぜか右クリックメニューの中にしかないため、スタート画面に配置していないアプリを起動するのに時間がかかります。
スタート画面にデスクトップアプリを配置すると、とても貧弱なデザインになってしまうのも難ありです。

最後に、終了方法がわかりませんでした。
電源ボタンを押してもサスペンドしてしまい、シャットダウンメニューは表示されません。
画面右からチャームの設定を呼び出すか、デスクトップ上で[Alt] + [F4]を押すのを思いつくのに時間がかかりました。

改悪点
次に、改善点よりも先に改悪点が目に付いてしまいました。

UIフォントにXPではMS UI Gothic、Vista/7ではメイリオが使用されていましたが、8ではメイリオUIが使用されています。
確かに表示可能な情報量は増えましたが、メイリオUIの字体はバランスが悪いように思えます。
MS UI Gothicのビットマップ情報を除去したものの方がとても美しく感じるのは気のせいでしょうか。

また、ファイルを削除する際に警告ウィンドウが表示されなくなりました。
これはごみ箱の設定で有効化できますが、Windows 8を初めて使う初心者には不親切な仕様でしょう。
正式リリースまでに設定の見直しを行ってほしいです。

設定といえば、デフォルトの関連付けがMetro アプリになっているのも気になりました。
エクスプローラから画像や音楽を開くと、Metro アプリで表示されるのです。
デスクトップとMetro UIを行ったり来たりするのはUI的にも破綻していると思うので、デフォルトの関連付けは変更しておいてほしいものです。

最大の改悪点はスタートメニューがなくなったことでしょうか。
画面の右下にカーソルを置くか、[Win]キーでスタート画面を表示できますが、アプリを起動するのに今まで以上に時間がかかるのが難点です。
先ほども書きましたが、すべてのアプリを表示するには右クリック動作が必要となり、とても不便になりました。

改善点
もちろん改善点もいくつかあります。
Win8_Explorer.png
エクスプローラにリボンUIが搭載されました。
Microsoft OfficeやWindows Live Essentialでは評判の悪かったリボンUIですが、エクスプローラに搭載されたリボンUIはシンプルでわかりやすいものとなっています。
リボンはデフォルトでは非表示であり、固定せずに必要なときのみ表示できるのが気に入りました。
[ファイル]ボタンからコマンドプロンプトやPower Shellを起動できるようになったもの大幅な改善点でしょう。
また、Vistaで消滅してしまった「上へ」ボタンが復活したのはとても便利になったと思います。

タスクマネージャーも高機能化しました。
スタートアップの管理やサービスの管理が行えるようになったほか、svchost.exeではなくサービスホストの実体が表示されるようになりました。
また、簡易表示やパフォーマンスの美しいグラフ表示が可能となるなどと分かりやすさが大幅に増しました。
Win8_TaskManager.png
Microsoft IME 2012が搭載されました。
Microsoft Office IME 2010に比べて固有名詞の変換に強くなったほか、予測変換機能も実用レベルに達しました。
カタカナから英単語への変換も強化されたため、IMEを無効化しなくとも英単語を入力しやすくなりました。

不満点
Internet Explorer 10がよくOSを巻き込んでクラッシュしてしまいます。
これは環境依存の現象かもしれませんが、とりあえずほかのブラウザを使用することにします。
しかし、既定のブラウザを変更するとMetro版Internet Explorerが使用できなくなってしまいます。
これは是非改善していただきたいところです。

標準で関連付けられている”ミュージック”・”ビデオ”アプリにてXbox アカウントを要求されてしまいます。
未成年だと親のXbox アカウントが必要となっているので、気軽に登録できません。

また、UAC(ユーザーアカウント制御)を無効化するとWindows Storeを使用できなくなってしまいます。
セキュリティ上の措置かもしれませんが、無効化したいというニーズにも応えていただきたいものです。

Metro版エクスプローラが用意されていないのはなぜでしょうか。
Metro UIへ移行させたいのならばミュージックなどよりも先に提供するべきでしょう。
正式リリースまでには用意していただきたいところです。

要望
エクスプローラのタブ化
リボンUIは搭載されましたが、タブはいつ搭載されるのでしょうか。
Internet Explorer 7にタブが搭載されてからずっと心待ちにしていますが、一向に搭載される気配がありませんね。

メモ帳の高機能化
使えないアプリケーションの代名詞ともなってしまったnotepad.exeですが、いつになったら高機能化するのでしょうか。
Metro アプリとしても用意されていないという待遇の悪さには驚きました。
正式リリースまでにはMetro版高機能メモ帳の搭載を期待しています。

難点も多数ありますが、無料なので興味がある方は是非試してみましょう。
皆さんのフィードバックがきっとWindows 8の改善に繋がるはずです。

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