Gingerbreadが終わり、時代はIceCream Sandwich、そしてJelly Beanへ……
FroyoのIDEOSは完全に時代遅れになったかといえば、そうではありません。
CyanogenMod 10とは、Android 4.1.1 Jelly Beanをベースとした巨大カスタムROMプロジェクトです。
Androidに不満を持つ人々がどんどんソースコードレベルで改良点を書き換えているもので、公式とは比べ物にならないくらい使いやすく、設定項目も豊富です。
もともとNexus, HTC, Sony Ericsson, Motorola, SAMSUNGなどの有名端末向けのプロジェクトですが、有志によりHuawei U8150 IDEOSへ移植が行われています。
今回ご紹介するのは、MIUIv4のIDEOS向けポートで有名な有志のZackconsole氏によるビルドです。
以前紹介したColdFusionX 2の開発が停滞しており、こちらの方が進んでいるためご紹介します。
特徴
Android 4.1.1 Jelly Beanベース
- 日本語表示環境が改善され、縦書きやルビ、表示言語ごとのフォント変更などをサポートしました。
- 通知機能が劇的に強化されました。
- Google Nowが搭載されました。
- Android キーボードが劇的に強化されました。
- ブラウザなどの標準アプリが強化されました。
- その他多数の更新があります。
CyanogenMod 10 Nightlyベース
- 世界各国の様々なAPN(国内だとdocomoとSoftBank)が登録されている。
- 通知領域に、WiFiやGPSなどの設定を変更できる電源ウィジェットが配置されている。
- ロック画面の解除方法を複数から選択できる。
- Google Public DNSを利用している。
- オープンソースのアプリのみを使用していて、Google Appsを同梱していない。
- その他インターフェイスやパフォーマンスなどに関わる多数のカスタマイズが可能。
導入によるメリット
- 最新のOSを使用することができる。
これが最大のメリットです。
世界最新のAndroid 4.1.1 Jelly Beanの全機能を惜しみなく使うことができます。
- CyanogenModの独自機能を使うことができる。
通知領域の電源ウィジェットをはじめとした便利な機能が豊富にそろっています。
世界中の有志ユーザーが集まって作っているので、細かいところの配慮も行き届いたユーザー目線の便利な機能ばかりです。
既知の問題
Huawei製のROMではなくCyanogenModのソースコードをビルドしたものなので、いくつか注意点があります。
- 音量を66%以上にすると音割れする。
- 標準ブラウザでマルチタッチが有効になっていない。
- ギャラリーで画像が表示できない。
- ライブ壁紙が動作しない。(GPUが存在しないため厳しい)
- 動画のH/W再生が動作しない。
- カメラとそれに関連する機能が動作しない。
- USB/Wi-Fi テザリングが動作しない。(別途アプリの導入で代用可能)
- adbやDDMSのような開発デバッグツールで、シリアル番号が”?”と表示されてしまう。
- WiFiのMACアドレスが読み込めない。(現在は静的に設定)
- FMラジオが動作しない。(おそらく修正されることはない)
導入方法
導入時に/dataは初期化されませんが、初期化が必要なのでTitanium Backupなどで事前にバックアップを取っておきましょう。
- コチラの紹介記事を参考に、最新版のClockworkMod Recoveryを導入します。(導入済みの場合はスルー)
- フォーラムからアップデータをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
- ColdFusionX 2 のフォーラムからGAppsをダウンロードし、microSDカードへ書き込みます。
- ClockworkMod Recoveryを開きます。
- “wipe data/factory reset”にて、/dataを初期化します。(アップグレードもサポートされていますが、バグが残る可能性があるので推奨します)
- “mounts and storage” → “format /system”にて、/systemを初期化します。
- “install zip from sdcard”→”choose zip from sdcard”にて、転送した”cm-10-20120919-UNOFFICIAL-U8150-SnapSeries.zip”を選択し、決定します。
- 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
- “install zip from sdcard”→”choose zip from sdcard”にて、転送した”gapps-cfx-jb-20120814-super-stripped.zip”を選択し、決定します。
- 導入には少し時間がかかるので紅茶でも淹れて待ちましょう。
- 終了したら、”reboot system now”で再起動します。
- 初回起動にはとても時間がかかるので先程の紅茶でも飲んで優雅に待ちましょう。
- 無事に起動したら成功です。快適なCyanogenModライフをお楽しみください。
コメント
コメント失礼致します。
1年半ほど前にIdeosを購入して以来、当ブログには大変お世話になっており、どれほど助かってきたか分かりません。感謝しております。
ところで当ROM?の既知の問題として「USB/Wi-Fi テザリングが動作しない。(別途アプリの導入で代用可能)」とありますが、具体的なアプリ名などを教えていただけると有難く存じます。よろしくお願いいたいます。
こんにちは。
Wi-Fi テザリングはWiFi Tether for Root Users、USB テザリングはClockwordMod Tether等でできるかと思います。
りゅーのすけ様
ありがとうございます!テザリングできました。りゅーのすけ様には本当に頭が上がりません。
先月購入したiphone5はIdeosとは比べ物にならないほど高性能で、そのせいで近頃Ideosの使用頻度が激減していますが、それでもなぜか捨て置けない愛さしさがIdeosにはあります。今後も新しいカスタムROMが発表されるのを楽しみにしています。
それでは失礼致します。
最近IDEOSを購入した者です。
日本語化を行い、今からroot化を始めようという段階ですが、
初心者がこの記事から始めることは可能でしょうか?
Huawei IDEOS U8150 カスタムまとめの手順通りにバックアップまで済ませてからSnapSeriesの導入を進めることをお勧めします。
お速い返信感謝します。
管理者様が勧められたとおり現在ClockworkMod Recoveryより
Buck upを選択してバックアップを取っているのですが、
管理者様が勧められるカスタムROMってありますか?
IDEOSカスタムまとめには3つのカスタムを記載されていますが
3つにそれぞれ使い勝手の違いや動作速度、
IDEOSに向いているであろうカスタムはあるのでしょうか?
LFGideos X1は最も軽量なROMですが、Android 2.2なので対応アプリは少ないです。
CyanogenMod 7.2はシェアトップのAndroid 2.3で、バランスがいいです。
SnapSeriesは最新のAndroid 4.1ですが、動作は重いです。
まずは一度カスタムROMを導入してみようと思い
このSnapSeriesの導入方法7.まで進んだのですが
一度文鎮化した為restoreして再度試してみてもダメでしたので
お聞きしたいのですが
何度試しても
cm-10-20120919-UNOFFICIAL-U8150-SnapSeries.zipの実行中エラーが発生して中止してしまいます。
symlink: some symlinks failed
E:Error in ファイル名
(Status 7)
Installation aborted.
とのことでした。
どこかでミスしているのでしょうか?
最新版はインストール不可能な問題ありのバージョンです。
1つ前のをお試しください。