Ubuntu 12.10 Quantal Quetzal 公開!

Unity_Desktop_Quantal.png 最も人気なLinuxディストリビューションUbuntuの最新バージョン、12.10 Quantal Quetzalが公開されました。
今回はLTSではなく通常版となっており、サポート期間は2年半となっています。
LFGの原点である”Ubuntu”の、移転後2度目のアップグレードですね。

ダウンロードは公式サイトから、Ubuntu Japanese Teamによる、Ubuntu Japanese Remixはもうしばらくお待ちください。
Ubuntu Japanese RemixのRC版はコチラから既に入手できます。

更新点

UIの変更点

Ubuntu_System_Settings_Quantal.png

  • デフォルトの壁紙を変更。
  • Ubuntu Light(Ambiance/Radience)のデザインを若干変更。
  • Ubuntu Medium フォントを追加。
  • [Super] + [W]でウィンドウの一覧を開いた際に、×ボタンでウィンドウを閉じられるように。
  • システム設定の”追加のドライバ”が”ソフトウェアソース”内へ移動。
  • アップデートマネージャが”ソフトウェア・アップデータ”と名前を変え、システム設定の”詳細”タブへと移動。
Unityの変更点

Unity_Dash_6_8_0.png

  • Unity Greeterでネットワーク状況を確認可能に。
  • Unity Greeterでリモートデスクトップへのログインが可能に。
  • Unity 2Dが廃止になり、CPUによるソフトウェアエミュレーションででUnity 3Dを使用するように。
  • Unity Dashに写真レンズを追加。
  • Unity Dashにアプリやファイルのプレビュー機能を追加。
  • Unity DashでGoogle ドライブやFlickr、Facebook、Ubuntu One Music Store、Amazonなども横断検索できるように。
  • Unity Launcherで起動されていないアプリの背景が透明に。
  • メッセージングメニューのアイコンの挙動を変更。
  • 自動起動するアプリの設定をシステムメニューから削除。
  • ユーザーメニューとシステムメニューが統合され、セッションメニューへ。
  • Web appsをサポートし、システム設定に追加された”オンラインアカウント”からGoogleやTwitter, Facebook, Last.fmなどのWebアプリをネイティブアプリのように利用できるように。
主要アプリのアップデート
  • Ubuntu ソフトウェアセンター 5.4.1.2 (パフォーマンスを改善)
  • Nautilus 3.4.2
  • Gedit/Gwibber/Empathy 3.6.0
  • Firefox/Thunderbird 16.0.1
  • LibreOffice 3.6.2 (グローバルメニューとHUDをサポート)
  • Rhythmbox 2.97, Shotwell 0.13, Totem 3.4.3, Brasero 3.4.1, Deja Dup 24.0, ほか
システムのアップデート
  • Ubuntu Kernel 3.5.0-17-generic (Linux Kernel 3.5.5 相当)
  • X.Org 7.7
  • Xorg Server 1.13.0
  • Upstart 1.5
  • Mesa 9.0
  • Compiz 0.9.8.4
  • GTK+3 3.6.0
  • Gnome Shell 3.6.1
  • Unity 6.8.0
  • Qt4 4.8.3
  • CUPS 1.6.1
  • GCC 4.7.2
  • Libc 2.15
  • Python 2.7.3/3.2.3
  • ディスクイメージサイズが増加したためLive DVDへと移行。
  • Alternate CDの提供を廃止。
  • インストール時にLVMによるディスクの暗号化を使用可能に。
  • インストール時にWubiを用いてWindowsの一部としてUbuntuをインストールすることができるように。

スクリーンショット

各機能の分までは用意していないので、OMG!Ubuntu様やWEB UPD8様の記事をご覧ください。

レビュー

今回の目玉はWeb アプリへの対応でしょう。
様々なWeb アプリがまるでネイティブアプリのように利用できるようになり、一気にUbuntu アプリが増えたようなイメージです。
スマートフォンのアプリのように手軽に利用できるのもとても便利です。

また、今回からUbuntu GNOME Remixが提供され、Unityが嫌いな人も本家GNOMEを簡単に使用できるようになりました。
それだけでなく、MATEやCinnamonなどのGNOMEベースのデスクトップ環境は増えてきたので、それだけで楽しめますね。

今年2012年はChrome OSの一新、OS X Mountain Lion、Windows 8と大忙しですね。
モバイルでもiOS 6やAndroid 4.1がリリースされ、そこにUbuntuも参入しようとしています。
PCもモバイルも激戦区のなか、Ubuntuの更なる挑戦に期待です。

なお、Ubuntu 12.10のおすすめ初期設定はコチラにまとめました。

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