Ubuntu 12.04 LTS の便利なカスタマイズ方法

Ubuntu_System_Settings_Precise.pngUbuntu 12.04 LTS Precise Pangolinがリリースされてから3週間が経とうとしています。
Ubuntu 12.04 LTSのカスタマイズについては、過去4回に渡って紹介してきました。
今回はそれらでは取り上げなかった、よりシステム深部の細かいカスタマイズをまとめたいと思います。

カスタマイズ方法

バグ報告を無効化する方法

UbuntuではApportを用いたバグ報告システムが使用されています。
オープンソースプロジェクトへの貢献として極力報告した方が良いのですが、中には報告したくない方もいるでしょう。
そういう方にとってはダイアログすら煩わしいものでしょうから、これを無効化してみます。

  1. 設定ファイルの設定値を”1″から”0″へ直接編集します。
  2. sudo sed -i 's/enabled=1/enabled=0/g' /etc/default/apport
  3. PCを再起動すれば完了です。

元に戻す場合は以下の通りです。

  1. 設定ファイルの設定値を”0″から”1″へ直接編集します。
  2. sudo sed -i 's/enabled=0/enabled=1/g' /etc/default/apport
  3. PCを再起動すれば完了です。
国内のNTP時刻同期サーバーを使用する方法

Ubuntu 11.04 Natty Narwhalより、NTPサーバーを手動で設定できなくなりました。
国内のサーバーの方が正確に同期できるため、これを変更しておきましょう。(ここではNICTのサーバーを使用)

  1. 設定ファイルの設定値を”ntp.ubuntu.com”から”ntp.nict.jp”へ直接編集します。
  2. sudo sed -i 's/NTPSERVERS="ntp.ubuntu.com"/NTPSERVERS="ntp.nict.jp"/g' /etc/default/ntpdate
  3. PCを再起動すれば完了です。
DNSキャッシュを有効化する方法

Windowsでは一度名前解決をしたDNSをキャッシュしていますが、Linux ディストリビューションの多くはそれを行っていません。
Ubuntuも行っていませんが、これを有効にする方法を憩いの場様が紹介しているので、気になる方はそれを利用してみましょう。

ゲストアカウントを無効化する方法

PCを誰にも触らせたくない方にとっては、ゲストアカウントを用意したくないでしょう。
LightDMの設定ファイルを直接編集して無効化することができます。

  1. 設定ファイルの末尾に”allow-guest=false”を直接追加します。
  2. sudo echo “allow-guest=false” >> /etc/lightdm/lightdm.conf
  3. LightDMを再起動すれば完了です。
  4. sudo restart lightdm

元に戻す場合は以下の通りです。

  1. 設定ファイルの設定値を”false”から”true”へ直接編集します。
  2. sudo sed -i 's/allow-guest=false/allow-guest=true/g' /etc/lightdm/lightdm.conf
  3. LightDMを再起動すれば完了です。
  4. sudo restart lightdm
ホームフォルダ内のフォルダ名を日本語にする方法

GNOMEではホームフォルダ内のフォルダ名が各言語に翻訳されています。
このままだと端末から使いにくいので、気になる方は英語表記に変えてみましょう。

  1. 英語設定でをユーザーディレクトリ名の変更を起動します。
  2. LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
  3. 変更が確認できたら完了です。

元に戻す場合は以下の通りです。

  1. 日本語設定でをユーザーディレクトリ名の変更を起動します。
  2. LANG=ja_JP.UTF-8 xdg-user-dirs-gtk-update
  3. 変更が確認できたら完了です。
Unity 2Dのアイコンサイズを変更する方法

Unity 3Dにできて、Unity 2Dにできないことといえば、アイコンサイズの変更くらいです。
これを簡単に行うスクリプトがあるので、こちらを利用させていただきます。

  1. スクリプトをホームフォルダに保存します。
  2. cd
    wget http://webupd8.googlecode.com/files/script.py
    chmod +x script.py
  3. アイコンサイズを変更します。(32にする場合)
  4. sudo ./script.py 32
  5. 再ログインすれば完了です。
自動起動するアプリをすべて表示する方法

自動起動するアプリには、システム標準のアプリは表示されていません。
これをすべて表示することで、システムをさらに軽量化することができます。

  1. 自動起動の.desktopファイルを一括で置換します。
  2. sudo sed -i 's/NoDisplay=true/NoDisplay=false/g' /etc/xdg/autostart/*.desktop
  3. 再ログインすれば完了です。
スクリーンセーバーを有効にする方法

GNOME 3ではスクリーンセーバーは廃止され、黒画面を表示する仕様となりました。
Ubuntuもそれに従いましたが、手動で導入すればスクリーンセーバーを復活させることもできます。

  1. GNOME スクリーンセーバーをxscreansaverに置き換えます。
  2. sudo apt-get remove gnome-screensaver
    sudo apt-get install xscreensaver xscreensaver-gl-extra xscreensaver-data-extra
    sudo ln -s /usr/bin/xscreensaver-command /usr/bin/gnome-screensaver-command
  3. System Menuから”自動起動するアプリ”を開き、”xscreensaver -nosplash”を追加します。
  4. Unity DashなどからScreensaverを起動し、適当に設定を変更します。(おすすめはFlurry)
  5. 再起動すれば完了です。

元に戻す場合は以下の通りです。

  1. xscreansaverをGNOME スクリーンセーバーに置き換えます。
  2. sudo apt-get remove xscreensaver xscreensaver-gl-extra xscreensaver-data-extra
    sudo rm /usr/bin/gnome-screensaver-command
    sudo apt-get install gnome-screensaver
  3. System Menuから”自動起動するアプリ”を開き、”xscreensaver -nosplash”を削除します。
  4. 再起動すれば完了です。
iBusのインジケーターが消えてしまう問題に対処する方法

iBusはインジケーターに対応したものの、上手く動作しないことが多々あります。
この問題を解決する方法をあわしろいくや氏が公開していたので、こちらでもご紹介させていただきます。

  1. PPA版のiBusに置換します。
  2. sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/ppa
    sudo apt-get update
    sudo apt-get upgrade
  3. System Menuから”自動起動するアプリ”を開き、Dashの”iBus”アイコンをドロップして追加します。
  4. 再起動すれば完了です。

コメント

  1. より:

    主導で導入すれば
    手動で導入すれば

  2. […] ッケージ(apport)が聞いたことのないものだったので,調べたついで. Ubuntu Server では関係ないかも知れんけど. Ubuntu 12.04 LTS の便利なカスタマイズ方法 » Libre Free Gratis! | Libre Free Gratis! […]

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